レンジフードの幕板とはどこを指す？
幕板とは
レンジフードの幕板はレンジフード本体の本体の上部もしくは横部分の上部もしくは横部分にある板のこと。ブーツ型のレンジフードであれば、傾斜のついた本体カバーの上、天井との間にあるカバー板は「前幕板」、本体の左右にあるものと「横幕板」といいます。
レンジフードの幕板の役割って？
この幕板は、レンジフードのダクトやファンを覆うことで、汚れや埃が付着するのを防ぎ、美観を与えるという役割を持っています。そのためこの幕板は必ず設置しなくてはならないというものではなく、例えば本体横側面を吊り戸棚などで塞げる場合は、横幕板を設置せずにレンジフードを取り付けることができます。
幕板は交換できる？
レンジフードの美観を高める幕板ですが、物をぶつけて凹みや傷ができてしまったり、油はねなどがついたりして汚れてしまうということはあり得ます。もともと見た目をすっきりとさせるための部分ですので、幕板が劣化している状態のままというのは避けたいもの。では、この幕板だけを交換することはできるのでしょうか。
条件によっては幕板のみの交換は可能
レンジフードのメーカーで、オプションとして幕板を取り扱っていたり、ストックしている物を入手することができれば、幕板のみの交換は可能です。 この時、交換する幕板はかならず既存のレンジフードと互換性のあるものを使用しましょう。 他のメーカーの物であったり、自作の幕板を使用すると規格が合わず隙間が生まれてしまうことも。
なお、大阪市をはじめとした自治体で定められている火災予防条例では、「厨房設備に付属する天蓋及び排気ダクトは耐食性を有する鋼板または、これと同等の強度を有する不燃材料」とされています。十分に耐性や強度のない幕板を使用してしまうと、思わぬ火災の原因となることもありますので、幕板を交換する際は必ずリフォーム会社やメーカーに問い合わせた上で、正しい交換作業を依頼してください。
幕板は住まいの形状に合わせて加工・造作できます
幕板を設置する際に、レンジフード周りに柱や壁がある場合、幕板とこれらの構造物が干渉してしまうことがあります。こうした場合は、幕板を加工して構造物の形に沿うように加工することができます。キッチンの間取りリフォームなどで、レンジフードを移設しなければならない場合は、前述したメーカーの純正品を入手した上で加工して、対処することができます。ただし、この場合も金属板の加工が必要となるため加工のミスや怪我を防ぐためにもDIYで行うことは避け、リフォーム会社に施工をお願いするようにしてください。
幕板の再利用は不可。気になるときはレンジフードを交換しよう。
幕板の再利用はできない
レンジフードを交換する場合、以前と同じ場所に設置するのであれば「幕板を再利用できるのでは？」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、新旧のレンジフードによってサイズなどの仕様が異なりますので、これは避けたほうが良いでしょう。 また、レンジフードを交換するまで使用しているのであれば、幕板も当然ある程度の経年劣化が見られるはず。通常レンジフード本体の耐久年数は10〜15年ほどと言われていますので、これに近しい期間使っているようであればレンジフードそのものを交換するほうが、結果的にコストを低く抑えることにつながります。
幕板交換
幕板の費用は使用される材質によって費用が異なることもありますが5000円〜15,000円程度が相場となります。これに作業費用をプラスして、幕板を交換するのであれば10,000〜25,000円程度を見ておくと良いでしょう。また、レンジフードそのものを交換する場合の費用は総額で13万〜25万円程度となります。これも、レンジフードのグレードや機能によって費用が異なってきます。
まとめ
幕板レンジフード本体機能そのものに影響を及ぼすことの少ない幕板ですが、毎日目にするものですから、やはり傷や汚れが気になってしまうもの。どうしてもという場合は幕板だけの交換も可能ですが、購入から数年〜10年程度使用しているレンジフードであれば、 幕板を替えても、すぐに他の箇所に不具合が出ることも。こうした場合は、本体ごと交換してしまうのも一つの手です。
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