給湯器が古くなるとどうなる？故障発生＆交換の前兆とは？

毎日使うものの、普段なかなかじっくりと観察することがない給湯器。故障などが起こらない限りはその状態に気づかないことが多いかもしれませんね。ただし、給湯器にも耐久年数があり、古くなってくるとさまざまな問題や不具合が生じてきます。では、そうした故障はどのように出て、またどのようにして確認すれば良いでしょうか。
今回は古くなってきた給湯器に現れる不具合などについて説明して参ります。

給湯器が古くなると起こるトラブル

一般的には給湯器の寿命（耐久年数）はおおよそ10年ほどと言われています。ではこうした寿命が近づいてきた給湯器にはどのようなトラブルが現れてくるのでしょうか。

給湯器が劣化するとどのような問題が出てくる？

■異音や異臭がする

給湯器の吸気や排気が正常に行われていない場合は、ピーッといった音が響くことがあります。また、燃焼効率が悪くなっている場合不完全燃焼が起きている場合は、玉ねぎの腐ったような匂いや酸っぱい匂いがすることがあります。

■お湯ができない・お湯になるのが遅い

上記のようにガスが完全燃焼されていない場合は、水がお湯になるまでに時間がかかったり、いつまでたってもお湯にならないという不具合が生じてきます。また、急に熱くなったり、温度調整をしていないのに急にぬるくなるといった、不安定な温度の上下が見られます。
さらに、不完全燃焼が進んでいくと、発煙することもあります。

■追い焚きができない

特に冬場には、凍結や温度低下によってお風呂の追い焚きができないというトラブルが生じやすくなります。

■水が漏れる

長期間使用していると、給湯器本体だけでなく配管などが劣化して水が漏れるなどの影響が起こることがあります。こうした場合は、給湯器本体の故障ではないため配管の交換で対処できることがありますが、長期間使用した結果水漏れが起きているのであれば、交換のタイミングで給湯器の状態を確認しておくことをおすすめします。

給湯器の交換タイミングは？

上記のような不具合が既に生じている場合は、給湯器の交換が必要になりますが、使用に際して問題がなくとも、他にも以下のような症状が見られる場合は修理や交換を検討しましょう。

耐久年数を過ぎている
配管まわりに錆が生じている
時折給湯器から大きな音がするようになった
なかなか点火しなくなった
給湯器からの匂いが気になるようになった

古い給湯器を放置すると…？

給湯器が古くなってくると、ガスが十分に燃焼できない不完全燃焼が起こりやすくなります。これを放置してしまうと、ガスが室内に逆流してしまい、体調不良や最悪の場合、命を落としてしまう可能性があったり、一酸化炭素中毒を起こしてしまうことも。また不完全燃焼によって煤などが給湯器から発生することで、住まいの美観が損なわれたり、火事の原因となることもあります。

漏電

配管周りなどから水が漏れている場合は、この漏れ出た水が給湯器内部に侵入し、漏電やショートを引き起こすことがあります。また、漏電に気づかず給湯器に近づき、水分のある箇所に触れてしまうことで感電事故などにつながってしまう危険性も考えられます。

火災の発生

給湯器内部には不完全燃焼やガス漏れに対応するための安全装置が設置されています。これが何らかの理由で故障してしまうことで、ガス漏れが起きた時に装置が作動せず、漏れたガスに引火して火事が引き起こされることがあります。

給湯器の交換に必要な費用は10万〜60万円

それでは、不具合や故障が見られる給湯器を交換する場合はどのくらいの費用が必要なのでしょうか。

給湯器の交換に必要な時間＆費用は？

給湯器の交換には給湯器本体の価格とリモコンの価格、さらに作業費用が必要となります。給湯器本体やリモコンの価格は、機能やサイズによって異なってきますが、暖房や追い焚き機能がないものであれば10万〜20万円程度。暖房機能などが充実したものであれば、30万〜50万円程度が必要です。
また、作業は3万〜7万円がおおよその相場で、これには交換費用の他に接続工事、出張費、既存給湯器の廃棄費、点火試験費用などが含まれます。

こうしたことから費用的には、15万〜57万円程度の費用が必要になってきますが、リフォーム業者によってはこの作業費が異なる場合や割引が適用されるサービスを展開している場合もありますので、まずはWebサイトなどから問い合わせを行い、見積もりを確認してみましょう。
また給湯器の交換に要する日数ですが、素早く交換できる場合は1日程度で済みますが、給湯器の在庫がない場合、また昨今の半導体不足などで生産が追いついていない場合などは、ご相談から1週間以上の日数が必要となることもあります。

交換時に給湯器のサイズを変える場合は…？

長年使用している給湯器を交換する場合、使用期間中に家族構成が変わったりして必要となるお湯の量などが異なっていることがあります。こうした場合は、給湯器の大きさを変えると快適で省エネなお湯の使用が可能となります。市販されている給湯器のサイズは10号〜28号程度であり、号数が大きいほど作れるお湯の量が多くなります。

目安としては
■10号：一人暮らしで、キッチン廻りのみでお湯を使う場合
■16号：一人暮らしでキッチンとシャワー程度でお湯を使う場合
■20号：2〜4人家族でお風呂やキッチンでお湯を使う場合
■24号：2〜4人家族で、キッチンやお風呂で同時にお湯を使う場合
■28号：4人家族以上で、2ヶ所のお風呂を使用するなどの場合

まとめ

一年を通してシャワーやお風呂、炊事などで大活躍する給湯器。故障があった場合は速やかに修理や交換を依頼しましょう。ポチッと住まいるでは、webサイトから気軽に見積もりが依頼できる他、水廻りに関する有資格者が素早くみなさまの元へと駆けつけて作業を行います。お困りの際はまずは、お気軽に見積もりをご依頼ください。
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