給湯器メーカーのエラーコードの読み方
まずは各給湯器メーカーのエラーコードの番号がどういった意味を持っているのか見てみましょう。
共通のエラーコード
給湯器のエラーコードは1〜3桁の数字で表されます。
この3桁の数字は左2つが発生している故障やトラブルの内容、右の1桁がエラーや故障の発生場所を示しています。
またエラーの数字が2桁の場合は、エラーの内容のみを評しています。
■右の1桁のエラーコードでわかる故障の発生場所
0=共通・お知らせ
1=給湯システム
2=お風呂の追い焚き
3=暖房
4=浴室乾燥機、床暖房
■左の2桁のエラーコードでわかる故障の種類
10=運転時間超過
11=点火不良
12=失火
13=COセンサーの異常
14=過熱防止装置作動
16=出湯温度異常(高温検知)
29=ドレン中和器異常
31〜39 =サーミスタ(温度測定装置)異常
56=湯はり電磁弁異常
61=燃焼ファン異常
63=ふろ循環ポンプ異常
70=電飾基盤異常
90=燃焼異常
99=燃焼異常による機能停止
つまり、111であればお風呂の「11点火不良」「1給湯システム」で起きている。612であれば「61燃焼ファン異常」が「2追い焚き機能」で起きているという表示になっているわけです。
【おさらい】3桁の異常の代表的なもの一覧
基本的には2桁と3桁の組み合わせで異常は読み取れますが、おさらいとしてそれぞれのエラーコード3桁の代表的なものを掲載します(以下はリンナイの給湯器をベースとしています)。
011 給湯時間の超過 連続60分以上
012 風呂燃焼時間の超過 連続90分以上
101 給湯能力ダウン運転
102 ふろ機能寿命予告運転
111 給湯点火不良
112 ふろ点火不良
121 給湯途中失火
122 ふろ途中失火
140 過熱防止装置、温度ヒューズ作動
161 給湯沸騰検知
162 風呂異常過熱
190 2次側電路の地絡
252 ふろ水流SWの異常
290 中和器水位異常
310 低感サーミスタ異常
312 ふろサーミスタ異常
321 給湯サーミスタ異常
322 ふろ往サーミスタ異常
331 熱交サーミスタ異常
390 燃焼室温度センサー異常
432 水位センサー異常
502 湯はり不良
562 湯張り電磁弁異常
610 燃焼ファン異常
632 ふろポンプ異常
642 風呂ポンプの故障
651 水量サーボ異常
661 バイパスサーボ異常
700 ガス比例弁回路異常
710 電子ユニット異常
721 給湯疑似炎検知
722 ふろ疑似炎検知
特殊なエラーコードについて
上記のエラーコード以外にも888のエラーコードが表示されることがあります。
■888が表示された場合
888は特定箇所の呼称を表すものではなく、給湯器の耐久年数である10年を超過しているため点検が必要であるとのお知らせが表示されています。
この表示が出たら、まずはメーカーや水廻りのリフォーム会社に連絡し、点検や交換などの判断を仰ぎましょう。
エラーから判断できる給湯器交換
給湯器にエラーが表示された場合の対処法に関しては、基本的に取扱説明書に書いてある対処方法を確認するのが適切ですが、こちらでは比較的簡単に自己解決ができるもの、また自己判断で対処を行うことで身体的な危険が生じる可能性があるものに関してご紹介していきます。
修理ができるエラーと交換が必要となるエラー
■111/112/113【場合によっては自己解決可】
これは、点火不良が起きていることを示しています。台風などで起きやすい比較的一般的なエラーコードです。一度給湯器の電源を切って、しばらく経ってからもう一度点火を試みましょう。またガスメーターをチェックして赤いランプがついていれば、ガスの供給が止まっているので、マニュアルに従って安全装置を解除してください。
■140もしくは14【解決不可 危険】
これは給湯器内部が故障したことにより給湯器が停止している状況です。自己解決をしようとすると火傷や思わぬ怪我につながりますので、速やかに点検・交換を依頼してください。
■290【基本的に解決不可】
これはエコジョーズなどの給湯器のドレン排水を中和するための中和機の故障です。DIYなどでは対処できませんので点検や交換を依頼しましょう。ただし、冬などで配管が凍結している場合は、配管を水などで温めて溶かし付着した水が再度凍らないようによく拭きとることで解決することがあります。
■632【状況によっては解決可】
これはお風呂の水が循環できていない場合に表示されるエラーコードです。
お風呂の水位が低い場合は十分にお湯を張りましょう。また排水溝がゴミや髪の毛で詰まっていれば掃除をしてください。炭酸系の入浴剤を用いた場合も、配管が誤作動することがありますので心当たりのある場合はお湯を全部抜いて再度張り替えましょう。
まとめ
給湯器はガスや火を使う機器ですから対応を間違えると、重大な事故につながりかねません。エラーコードが表示された場合は、慌てずますはエラーコードを読み取り、保管してあるようであれば、給湯器の取扱説明書を読んで対処を行いましょう。それでも改善しない場合は、一旦使用をやめできれば電源を切った上で、メーカーや水廻りのリフォーム会社などに、見積もりをとって修理・交換を依頼してください。
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