ビルトインガスコンロのよくある不具合とその原因
コンロの火がしっかりつかない
原因
コンロの火がつきにくい原因としては、バーナー部分に汚れが付着していることや点火のための電池が消耗していることが考えられます。
対処法
まず電池の消耗を知らせるランプがついていないかを確認し、さらにバーナーや温度センサーを硬く絞った布巾などで拭いて汚れを取り除いてみましょう。
火がついてもすぐに消えてしまう
原因
火がすぐ消えてしまう場合は、バーナーや温度センサーの不具合が考えられるほか、バーナーキャップの位置がずれているなどの理由が考えられます。
対処法
バーナーキャップの位置が正しいか確認し、バーナー全体と温度センサーを硬く絞った布巾で掃除してみましょう。
ガスコンロの火力が弱い
原因
火力が弱くなる原因は、バーナーキャップのずれや目詰まり、点火プラグの濡れ、ガスホースの折れ曲がり、長時間の使用による安全装置の作動、バーナー上で鍋ではなく焼き網を使用していることなどが考えられます。
対処法
バーナーキャップの位置が正しいか確認し、バーナー全体と温度センサーを硬く絞った布巾で掃除してみましょう。
グリルから激しく煙が出る
原因
グリルや排気口から煙が勢いよく上がる原因は、グリルの庫内に油や食品がこびりついていることが原因と考えられます。こうした汚れを放置したままグリルを使用すると、グリルの点火不良につながるだけでなく、排気口から上がった煙が引火し、設備の破損や火災につながることもあります。
対処法
グリルの使用後は、毎回汚れをしっかりと掃除して取り除き、蓄積しないようにしましょう。
コンロの火が偏っている・コンロの色がオレンジ・または赤くなっている
原因
バーナーキャップから出る炎が、偏っているのはバーナーキャップの目詰まりが考えられます。放置すると不完全燃焼が起こり続けることによる一酸化炭素中毒などのリスクが生じます。なお、ガスコンロから発生する炎は、通常青い色をしています。これがオレンジ色もしくは赤い色に変わるのは、酸素の供給不足、もしくはバーナーキャップの目詰まりが原因です。
対処法
バーナーキャップを取り外し、まずは目詰まりがないかチェックしてみましょう。その上で、水で薄めた台所用の中性洗剤を染み込ませた布巾で表面を拭き取ります。目詰まりが確認できるようであれば、硬めの竹串や硬い歯ブラシにクレンザーなどをつけたもので詰まっている焦げ付きを除去し、洗剤を洗い流した上でよく乾かして再度バーナーに設置してから火の出方を確認します。
コンロの周りがガス臭い、異臭がする
原因
コンロの周辺でガスの刺激臭が感じられるのはガス漏れが疑われます。ガスが漏れる原因としてはガスの元栓とホースの接続不良や、ホース自体の劣化が挙げられます。
対処法
まずはガスの元栓を閉めて、接続部分に緩みやずれがないか確認します。さらにホースを見て裂け目や穴がないかをチェックします。また破損がなくとも焦げている部分や汚れの付着が気になるようであればホースの交換をしましょう。
修理?交換?判断基準はこれ!
実際に洗面台の洗面カウンターまでのの高さが高過ぎたり、低過ぎたりするとどのような問題があるのでしょうか。
ビルトインガスコンロの修理・交換の判断基準
ビルトインガスコンロに不具合が見られた場合、修理で直るのか、交換すべきなのかを判断する基準としては以下の通り。
使用年数での見極め
ビルトインガスコンロの耐用年数の目安は8〜10年。一概に8年を超えたから交換しなくてはならないというわけではないのですが、耐用年数が近づいている、もしくは過ぎている製品の場合、メーカーに修理のための部品の在庫がなかったり、一箇所を修理してもその後別の箇所に不具合が生じたりする可能性が高くなっています。
目安として、製造年数から1〜5年で生じた場合はメーカー修理を。6年以上が経過している場合は交換を検討しましょう。
症状での見極め
「ビルトインガスコンロのよくある不具合とその原因」で解説した、不具合の対処法を試した上で症状が改善するものの、その症状が、1ヶ月に何度も起きるようであれば修理や部品交換を依頼しましょう。
症状が改善しない、もしくはグリルやバーナーキャップ、トップコートなどの汚れが掃除で落としきれないといったお悩みであれば、交換を検討しましょう。
こんな場合はすぐに交換を
「設備の一部に穴が空いている、天板が割れて水が染み込んでいる、バーナーのサビが内部まで到達し腐食してしまっているといった大きな劣化が見られる場合は、それ以上のガスコンロの使用を止め、ポチッと住まいるをはじめとする交換業者にご連絡を。
ガスの匂いの元がわからない場合は修理・交換ではなくガス会社へ
不具合の項目で挙げたガスの匂いに関しては、元栓やホースの見直しをしてみても、ガスの匂いが消えないというのであれば、直ちにガスコンロの使用を停止しましょう。その上で契約されているガス会社に連絡し点検を依頼してください。
ビルトインガスコンロの修理費用
ビルトインガスコンロをメーカーの修理に出す場合、保証期間中で、正しい使用の範囲内で生じた不具合や故障であれば無償で修理を受けることができます。
それ以外のケースで、修理を依頼する費用は交換する部品によって相場は異なってくるものの、おおむね1万〜4万円程度となります。なお、参考に火がつかない不具合の解消であれば1万円前後の作業費となります。ただし、修理に関して作業員の出張費用が1万円程度発生することもありますので、総額では2万〜5万円程度が必要となることもあります。まずは、メーカーや修理を請け負っている業者に連絡をし、概算の見積もりを取った上で依頼するようにしましょう。
ビルトインガスコンロの交換費用
ビルトインガスコンロを交換する場合の費用は、ガスコンロ本体の価格によって大きく異なります。まず、ガスコンロ本体の費用は3万〜20万円程度。さらにビルトインガスコンロの撤去、取り付けの基本工事費用が2万円〜かかりますので、総額費用は5万〜22万円程度が必要です。
ビルトインガスコンロを長く、安全に使い続けるために
ビルトインガスコンロに不具合や故障が生じた場合は、速やかな修理や交換が必要です。
しかし、せっかくお気に入りのビルトインガスコンロを購入したのに、買って数年で故障して交換ではあまりにもったいないもの。そこで以下では、皆様にできる限り安全に長期間使い続けていただくための大切なポイントをご案内していきます。
予防清掃という考え
ビルトインガスコンロは日々のお料理で使用するため思った以上に汚れが溜まりがち。こうした汚れが積み重なると、腐食やサビ、発火の原因となります。使用後に必ず掃除を行うことで、設備の劣化や故障の発生を遅らせ安全性を保つことができます。
バーナー・ゴトクは入念に清掃しよう
ガスコンロで最も汚れやすいのはバーナーやバーナーキャップ、ゴトク周辺。特に汁物が吹きこぼれた時には、バーナーキャップやゴトクに食品がこびりついているので、調理後にスポンジや使い古しの歯ブラシなどを使って汚れを落とすようにしましょう。また、市販品にゴトク周辺をカバーしてくれるアルミ製のシートなどが販売されていますので、これを活用するのも良い方法です。
意外と忘れがちな排気口カバー
ガラストップやゴトク周辺と違い、付着した汚れに気付きにくいのですが、グリルにつながる排気口カバーは、排煙に含まれる油脂分が付着しがち。これも毎回、食器と同じように中性洗剤をつけたスポンジを使用して洗う習慣をつけましょう。なお、この排気口のカバーは食洗機でも洗うことができます。
グリル内は、頻繁に掃除
油がこびりつきやすいグリルは汚れを放置してしまうと、綺麗に落とすのが難しくなってしまいます。またこうした汚れは、点火プラグの不具合や火力が弱まる原因を引き起こすこともありますので、使用後には受け皿と網を両方取り出し、中性洗剤で洗ってください。また、グリルの庫内も固く絞った布巾に中性洗剤を染み込ませて汚れを拭き取り、仕上げに濡れ布巾で残りの洗剤もしっかりと拭き取るようにしましょう。
天板周辺の溝にも汚れは溜まりやすい
多くの方は、日々のお掃除で天板の拭き取りを行われるかと思います。しかし、天板と本体の継ぎ目などの溝にも汚れは入り込んでいることが多いのです。こうした汚れは、歯ブラシや爪楊枝に布を巻きつけたものでしっかりとなぞって取るようにしましょう。
まとめ
ビルトインガスコンロの火力が弱かったり、火がつかなかったりといった不具合や故障。いざ直面してしまうと慌ててしまいますよね。そんな時は、まず冷静になって、本記事でご案内した対処法を試してみてください。
対処法をお試しいただいた上で、症状が解決しない場合はWebサイト上で簡単に見積もりが可能な「ポチッと住まいる」でビルトインガスコンロの交換をご検討ください。