1.洗面化粧台の寿命は何年くらい?
一般的に、洗面化粧台の耐用年数は10〜20年程度といわれています。 しかし、家族の多い家庭では使用頻度が高いため、寿命が10年以下になることも。また、掃除やメンテナンスを定期的に行なっているかどうかでも、劣化の度合いが変わってきます。 蛇口部分からポタポタと水漏れする。洗面ボウルにヒビが入っているなどの異常は、洗面化粧台が寿命を迎えているサイン。また洗面台下のキャビネットがカビ臭い場合には、排水管から水漏れしている可能性が考えられるので、やはりリフォームを検討する必要があるでしょう。 少々の不具合や故障であればそのまま使い続けることも不可能ではありませんが、1日に何度も使う設備だからこそ、その機能が十分かどうかは暮らしの快適性に大きく影響します。
2.ユニット型とシステム型、どっちを選ぶ?
洗面化粧台の設置タイプには、「ユニット型」と「システム型」の2種類があります。 リフォームを検討する前に、それぞれの特徴とメリット・デメリットを確認しましょう。
ユニット型の特徴
洗面ボウルが組み込まれたアンダーキャビネットと、鏡付きの収納キャビネットが一体になったものが「ユニット型」です。 このタイプの第一のメリットは、費用の安さ。設置の手間もそれほどかからないため、工事費用も含めて総額10万円以下に収めることもできます。 本体の幅は「間口」と呼ばれ、600〜900mmが主流ですが、さらにコンパクトな500mmや広々と使える1200mmなどもあり、規格サイズとはいえ選択肢は豊富。あまりスペースに余裕がない場合には、ユニット型がおすすめです。
システム型の特徴
最初からすべて一体化しているユニット型に対して、洗面ボウルや水栓、キャビネット、鏡などのパーツを選んで組み合わせられるのが「システム型」。洗面ボウルを2つ取り付ける、キャビネットを増やして収納力をアップするなど、好みに応じて設計できる自由度の高さが魅力です。 設置したい場所に合わせてカスタマイズできるので、ユニット型ではうまく収まらなかったり、スペースが空いてしまうような場合にもおすすめ。 ただし施工が大掛かりになることもあり、費用はユニット型よりも割高です。組み合わせによって費用は変わりますが、一般的には20万円〜60万円程度かかります。
3.まずは、今の洗面化粧台のサイズをチェック!
本格的にリフォームを検討するのなら、新しい洗面化粧台を探す前に、今設置しているもののサイズを測る必要があります。 実際に設置してしまってから「ショールームで見たときより大きい」などの後悔をしないためにも、できる限り正確な数字でイメージしておくことが大切。まずは「間口」、「奥行き」、「高さ」の3サイズを押さえましょう。
●サイズの要となる「間口」
洗面化粧台の幅のこと。ユニット型の場合、600、750、900mmが一般的です。 設置の可否にもっとも影響するのが、この間口のサイズです。
●空間の広さを決める「奥行き」
洗面化粧台の奥行きは400〜600mmが主流。 奥行きが長いと洗面ボウルのサイズも大きくなるため、水ハネがしにくく、洗濯などがしやすくなりますが、その分洗面所は狭くなります。現状よりも奥行きのあるものに変えたいのであれば、洗面所のドアの開き方などの動線も確認しておきましょう。 今の洗面所が狭いと感じているのなら、奥行きが短いものを選ぶと広々使えるようになります。最近は奥行きが短くてもボウルが深く、ゆったり使えるタイプもあるので、ぜひショールームなどで実物を見てみてください。
●使いやすさのカギになる「高さ」
全体の高さは1900mmで作られているものがほとんどですが、洗面ボウルの縁までの高さには750、800、850mmなどの選択ができる種類もあります。 この高さが、洗面化粧台の使いやすさを決めるカギ。理想は「身長÷2」前後だといわれています。 たとえば家族の身長の平均が160cmならば、洗面化粧台の高さは800mmが適正ということ。 通常は1、2年で買い換えるものではないので、小さなお子さんがいる場合には、将来的な成長も考慮して決めましょう。
4.こんなに違う!洗面化粧台をリフォームするメリットとは
●収納力が大幅アップ
洗剤のストックや掃除用具、化粧品、ドライヤーなど、洗面化粧台には置くべきものがたくさんあります。そのためリフォーム時には、あらかじめ収納したいものの量をチェックしておきましょう。 「収納量を増やすには、大きな洗面化粧台に変える必要がある」と思われるかもしれませんが、近年では同じサイズのユニット型であっても、より大容量のキャビネットを備えたものが登場しています。 たとえばTOTOの「奥ひろ収納『奥ひろし』」は、排水管の配置と構造を見直すことにより収納スペースを大幅アップ。キャビネットの形も、一目で中身がわかる引き出しタイプのほかに、背の高いものも余裕で収納できる2枚扉タイプ、引き出しと扉を組み合わせた片引き出しタイプがあり、好みのものを選ぶことができます。
「奥ひろし」搭載のおすすめ洗面化粧台エスクアLS
●ウイルス対策&節水にタッチレス水栓を
水栓には多様なタイプがありますが、最近ではウイルス対策のためにタッチレス水栓を導入する家庭が増えてきています。 センサーに手を近づけるだけで吐水・止水ができるため、洗う前後で直接蛇口に触れる必要がありません。衛生面でのメリットに加え、節水効果もあります。 なかには電源を確保できない場所でも使える乾電池式や、自動・手動を切り替えられるハイブリットタイプも。気になる場合はぜひチェックしてみてください。
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●掃除しやすいハイバックカウンターが人気
掃除のしやすさで選ぶのなら、カウンターの上全体が洗面ボウルで覆われた「一体型」がおすすめ。継ぎ目や凹凸がないものであれば、全体を水洗いするだけですぐキレイになります。 とくに最近は、カウンターの後背部にまでボウルが延長された「ハイバック」タイプが人気。このタイプは水栓が壁に取り付けられているため、水垢などの汚れが溜まりにくく、手入れしやすいのも大きなメリットです。
バックガードとボウルが一体型のおすすめ洗面化粧台EV
●汚れがつきにくい新素材
洗面ボウルの素材は、陶器かホーローが丈夫で汚れにくく、見た目にも光沢があって美しいのでよく選ばれます。 いずれも丈夫で長持ちですが、各メーカーが新たに導入している新素材もチェックしておきたいところ。陶器表面の凹凸をナノレベルでツルツルに仕上げることで汚れの付着を防ぐTOTO「セフィオンテクト陶器ボウル」や、傷や汚れに強いだけでなく細菌の繁殖も抑えるLIXIL「アクアセラミック」なども、注目を集めています。
「アクアセラミック」搭載のおすすめ洗面化粧台クレヴィ
5.最後に
「大切に使えば20年はもつ」ともいわれる洗面化粧台ですが、利用頻度や使い方によっては、早めの交換が必要になる可能性も。また1日に何度も使う場所だからこそ、使い勝手のいい新型に交換することにより、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を期待できます。 洗面化粧台の交換を検討中の方は、ぜひポチッと住まいるにお任せください。
ポチッと住まいるでは「洗面台見積り依頼フォーム」より、今ご利用中の洗化粧面台写真(複数枚)や、洗面台の幅・高さ、洗面室の幅・奥行を入力いただけると、後日お見積りメールをお届けすることが出来ます。是非、一度見積り依頼をご検討をください。