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本当に安全?IHクッキングヒーター

火を使わないため、安全性が高いといわれるIHクッキングヒーター。ガスコンロからの移行を検討されている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、IHクッキングヒーターの仕組みから多彩な安全機能、使用上の注意についてご紹介します。最後にメーカー別の特色もまとめているので、リフォームをお考えの方はぜひお役立てください。

IHクッキングヒーターの仕組み

磁力によって鍋底が発熱

「IH」とは、「電磁誘導加熱(Induction Heating)」の頭文字です。
電流を流すと、ガラス製のトッププレートの下に設置されたコイルに磁力線が発生。この磁力線が鍋の底を通ると電流が発生し、鍋そのものが発熱するという仕組みで加熱します。

温度検知センサー

トッププレートの下には、加熱用コイルだけでなく鍋の温度を検知するセンサーも取り付けられています。IHクッキングヒーターで温度設定ができるのはこのセンサーのおかげ。温度が異常に上昇したときには動作を停止するという、安全機能も担っています。

従来の温度センサーは「サーミスタ方式」と呼ばれ、トッププレートのガラスを通して伝わってくる鍋底の温度を感知するものでした。このタイプはセンサーが熱を検知するまでにタイムラグがあるため、加熱のしすぎを完全に防ぐことができません。
そこで最近は、鍋底から出る赤外線によって素早く温度を検知する「光センサー」を搭載した機種が増えてきています。

火力の強さ

ガスコンロに比べるとIHクッキングヒーターは火力が弱いと思われがちですが、そんなことはありません。IHクッキングヒーターの最大火力は、「kW」で示される最大消費電力によって決まります。
kWの数値が大きいほど火力が強くなり、据え置きタイプは1.4〜3kW、ビルトインタイプは1〜3.2kWが目安です。
ガスコンロの強火は、IHだと2kW程度。それを上回る火力の3kWで加熱すると、1Lの水を2分少々で沸騰させることができます。

安全機能が盛りだくさん

IHクッキングヒーターは火を使わないので、ガスコンロよりも火災のリスクが低いという大きなメリットがあります。しかし火力は強いため、安全に使えるように各メーカーがさまざまな機能を搭載しています。

自動電源オフ

自動電源オフ

電源スイッチを入れたまま一定時間操作をしなかった場合、ブザーが鳴って自動的に電源がオフに。機種によっては、電源が切れるまでの時間を自分で設定することもできます

空焚き防止

空焚き防止

鍋の空焚き状態が一定時間続き、鍋底の温度が異常に上昇した場合には、ブザーが鳴って自動的に通電がストップします。

温度過昇防止

温度過昇防止

鍋底の温度が上がりすぎたとき、自動的に火力をコントロールする機能。鍋底の温度が下がると再び火力が強くなり、適温を保ちます。

鍋なし自動オフ

鍋なし自動オフ

鍋を外すとランプが点滅し、一定時間経っても鍋を戻さなければ自動的に通電をストップする機能です。

小物発熱防止

小物発熱防止

IHクッキングヒーターの使用中、プレートの上にスプーンなの金属を置きっぱなしにしていると、発熱することがあり非常に危険です。こうした小物が置かれている場合には、ブザーで知らせて通電をストップします。

チャイルドロック

チャイルドロック

子どものいたずらによる事故を防ぐために、すべてのボタン操作をロックする機能です。

地震感知機能

地震感知機能

三菱の製品に搭載されている安全機能で、およそ震度5以上の揺れを感知すると自動的に電源が切れます

IHクッキングヒーターで火事が起こる?

IHクッキングヒーターで火事が起こる?

火災のリスクが低く、さまざまな安全機能が搭載されているIHクッキングヒーター。しかし当然ながら、使い方を誤れば事故につながります。発火事故も100%起こらないわけではありません。安全に使用するために、使用前には説明書によく目を通すことが重要です。

必ず底が平らな調理器具を使う

IHクッキングヒーターでは、機種ごとに使用できる調理器具が異なります。しかしどの機種でも、「底が平らでトッププレートに密着するものを使用する」というのは変わりません。
下記のような調理器具を使うと、温度検知センターの機能が損なわれる可能性も。油が異常な速さで加熱されることにより、発火する恐れもあります。

IHクッキングヒーターで使用できない調理器具

  • 鍋底が反っている
  • 中華鍋など、鍋底に丸みがある
  • 鍋底に凹凸がある
  • 脚が付いている
  • 鍋底が変形している

揚げものをするときは油の量を守る

IHクッキングヒーターで揚げものをするとき、油の量が少なすぎると温度が急激に上がり、発火する危険性があります。多くの機種では最低でも200g以上の油を使うように説明書に記載されているため、必ず事前に確認するようにしましょう。

汚れ・焼け焦げ防止マットに注意

IHクッキングヒーターの焼け焦げや汚れを防ぐため、トッププレートの上に敷いて使用する専用マットが市販されています。
便利な商品ではありますが、マットを挟むことで温度検知センサーの機能が正常にはたらかなくなり、鍋の温度が異常に上がってしまう可能性も。過去には天ぷら油の加熱中に発火するという火災事故も起こっています。

「トッププレートにマットが貼り付いて剥がれなくなった」というケースもあるので、マットの使用は避けるのがベター。どうしても使いたい場合は、必ず使用上の注意を守り、加熱中は目を離さないようにする必要があります。

使用後のうっかり火傷

炎は出なくても、IHクッキングヒーターの使用中・使用後はトッププレートが非常に高温になります。見た目ではわかりづらいので、うっかり触ってやけどをしてしまうことも。そのため多くの機種が、「高温注意」のライト表示機能を備えています。

IHクッキングヒーターのおすすめメーカー

据え置きタイプ・ビルトインタイプのIHクッキングヒーターを製造している代表的なメーカーは、パナソニック、日立、三菱の3つ。安全機能はいずれのメーカーも充実しており、そのほかもさまざまな独自機能を備えています。

パナソニック

国内でもっとも高いシェアを誇るパナソニック。火力や加熱時間に応じて鍋のこげつきを検知し、自動的に加熱をストップする「こげつきお知らせ機能」や、加熱のしすぎを抑えて電気の無駄遣いを減らす独自のエネルギー効率化システム「エコナビ」といった機能が特色です。
さらに「光火力センサー」搭載タイプは、トッププレートからフライパンや鍋を離しても温度を感知し、設定した温度をキープ。従来はNGとされてきた鍋ふりを可能にした、IHクッキングヒーターのパイオニア的存在です。

日立

日立のIHクッキングヒーターを代表する機能は「ラク旨グリル&オーブン」。上からはシーズヒーターの直火、下からはプレートで加熱するグリルは、食材をパリッとジューシーに焼き上げます。一方オーブン機能では、庫内の温度を一定に保ちながら、じっくりと食材に火を通します。
また、最大消費電力3.2kWの大火力機種を取り扱っているのもポイント。料理上級者に人気の高いメーカーです。

三菱電機

先にご紹介したように、三菱電機では「地震感知機能」という独自の安全機能を備えた機種を販売しています。また3メーカーのなかで唯一、つまみで火力調整ができる機種もあり、ガスコンロからの移行にもおすすめです。
さらに、自動で加熱と停止を繰り返して鍋の中に交互対流を起こし、鍋の中身を自動でかき混ぜる「びっくリング加熱」や、グリル内で熱風を循環させて加熱し、ノンフライで揚げものもできる「びっクリアオーブン」といった、ユニークな機能も開発しています。

最後に

安全性が高いことに加え、メーカーによってさまざまな独自機能があるIHクッキングヒーター。
導入をご検討中の方は、ぜひポチッと住まいるにお任せください。