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ガスコンロの火がつかない時のチェック項目&交換方法

システムキッチンなどに設置され、多彩な機能で調理の利便性を向上させるビルトインタイプのガスコンロ。日常的に使う中、「点火しない」というトラブルは比較的よく発生し、調理を足止めする原因になってしまいます。本記事ではガスコンロの火が点かない際の原因や対応方法など、トラブルの解決方法を紹介します。

ビルトインタイプのガスコンロの火がつかなくなったら…

ビルトインガスコンロがつかなくなる原因とは?

「火が点かなくなった」もしくは「なかなか点火しない」といった症状は、ガスコンロ使用時のトラブルとしてよく挙げられる事例です。点火を妨げる原因は故障や人的ミスなど、複数考えられます。ガス栓を閉めたままにしているといったケースの他、原因として多いのが、立ち消え安全装置の作動によるものです。

ビルトインガスコンロがつかなくなる原因とは

現在、市場に出回っている大半のガスコンロにはバーナーの横に立ち消え安全装置が付いており、吹きこぼれの水分や風で火が消えるとガスを自動的に止める仕組みになっています。そのためバーナーキャップや調理器具に水分が残っていると立ち消え安全装置が作動して点火できないことがあります。「点火のスイッチ(つまみ)を操作したが、手を離すと消えてしまう」といった場合は、立ち消え安全装置の汚れが原因となっていることが考えられます。バーナーキャップが浮いてはまっていない場合も点火プラグと連動できず点火ができなくなってしまいます。調理中に火が消えてしまう場合は、温度センサーが鍋の底面にうまく触れていないことが原因であることが多いです。ガスコンロの掃除についてはぜひこちらを参考にして下さい。
故障につながる前に!しっかり落とそうコンロのこびりつき

ガスコンロの火がつかない場合に確認すべき項目

点火のトラブルが起こった際は、先の項目で述べたようにガス栓が開いていない、水分や汚れが残っているということが多く、器具周りの掃除を行うことで解決するケースも多く見られます。2口以上のコンロのうち、すべてが点火しない場合は電池切れ、もしくはガスメーターでガスが遮断されていることが考えられます。ガスコンロに使用する乾電池は1年程度で寿命を迎えるので、表示サインがなくても点火しにくくなった時点で交換を行いましょう。遮断されたガスメーターは、ガス器具の電源をすべて切ってから復帰ボタンを押すことで使用が再開されます。
掃除が行き届いているのにいずれか1つのコンロが点火しないといった場合は、点火プラグなど電気系統の故障が考えられます。機種によってはエラーコードを表示するものもあり、その場合は説明書を見ながら適切な処置を行いましょう。

ビルトインガスコンロの交換方法

ガスコンロの修理・交換の判断基準

ガスコンロの耐用年数は、多くのメーカーが約10年と定めています。どれだけ丁寧に扱っても設置から最大15年ほどで大半の機種に不具合が見られるようになります。メーカーの修理対応は設置から7年ほどとされており、8年を越えた機種は交換を検討したほうが良いでしょう。古い機種になると交換パーツが廃盤となることも多いため、修理よりも交換のほうが安く済むと考えられます。2008年以降に販売されているガスコンロはSiセンサーという安全機能の搭載が義務付けられており、先の項目で述べた立ち消え安全装置などを搭載した安全性が高い機種となっています。購入時期をさかのぼり、もし2008年以前に販売されていたコンロであれば、なるべく早く交換を検討しましょう。点火した際に炎が赤、もしくはオレンジ色になっている場合は酸素が不足している可能性があります。バーナーキャップを掃除して青い炎に戻らない場合は故障が考えられます。一酸化炭素中毒を引き起こすこともあるため、炎の色やガス臭などの異常を感じたら、すぐに交換・修理の対応が必要です。

ビルトインガスコンロの交換方法

コンロ点検

専門業者との契約が完了し、ビルトインガスコンロの交換工事を行う場合、ガス管からガスが漏れていないかなどのチェックを入念に行い、ガス栓を工事できる状態に処理します。交換前のコンロは撤去されるとビニールなどで丁寧に梱包され、業者で回収・廃棄を行ってくれます。廃棄の費用は殆どの場合、工事代金に含まれています。新しいガスコンロが設置されると、再びガス漏れなどのチェックを行います。全体的な動作確認が完了し、安全性に問題がないと判断されたら工事が完了。ガスコンロの説明書や、工事業者独自の保証書などを受け取ります。キャリアが豊富な業者であれば10年など長期の修理保証を設けており、不具合があった際も気軽に相談することができます。

賃貸マンションの場合に確認すべき事柄

賃貸住宅で最初から設置されているガスコンロが故障した場合、基本的に所有者である物件オーナーが修理や交換の段取りを行います。コンロが使えなくなったからといって勝手に修理を発注せず、まずは物件の管理業者に連絡を入れましょう。民法第607条の2では、賃借人による修繕が認められていますが、管理会社やオーナーに無断で修理を行った場合は、後から修理費用を請求できないことがあります。事前連絡を行った上で修理・交換を行った場合は、必ず工事費用の領収書を保管しておきましょう。契約によっては賃借人が修理費用を負担することもあるため、入居時に取り交わした契約内容を確認しておくことも必要です。

修理・交換費用の目安とは?

ガスコンロの修理・交換に必要な費用

グリル

ガスコンロの不具合を改善するため専門業者に依頼した場合、修理は1万〜5万円が相場となっています。購入から日が浅く、症状も軽ければ修理で問題ありませんが、長期間使い続けたコンロは、一箇所を修理しても連鎖的に不具合が生じることもあります。結果的に大金を費やすことも珍しくないため、コンロの状況からどのような対応が適切かを見極めましょう。

交換となった場合、工事費用の相場はガスコンロ本体の価格込みで7万〜22万程度が相場となっています。作業費はおよそ8000〜2万円程度で、5万〜20万円がビルトインガスコンロ本体の価格となっています。魚を焼く際に使うグリルの有無などによっても価格が変わってきます。ベーシックグレードでも天板がガラスコートになっていたりコンロの口数が多いなど使い勝手の良い機種がありますが、上位機種になると煮物や炊き込みといった調理内容のモードが選択できたり、マルチグリルを搭載しているなど、充実した機能で、さらに料理の楽しみを広げてくれます。

まとめ

ガスコンロの火がつかない場合は、多くの場合交換が必要となります。メーカーの保証期間を過ぎたガスコンロで不具合が起きたら、まずはガスコンロの製造元に症状を伝えて相談してみましょう。もし交換が必要という場合は、ポチッと住まいるへ。
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