給湯器交換が必要な場合
まずは、給湯器に起こる不具合の中より、交換が必要となるケースについて知っておきましょう。なお、給湯器そのものの耐用年数は10年ほどとされており、この期間を過ぎると不具合が発生するリスクが高まります。
こんな不具合が出たら交換を検討しましょう
耐用年数を過ぎた給湯器に下記のような不具合が見られる場合は交換を。また、購入してそれほど年月が立っていないというのであれば、修理を検討してみましょう。
点火しにくくなった
給湯器の不具合として最もわかりやすいのが「火がつかない」というトラブル。複数回点火しない状況が続く時は、イグナイターなどが故障していると考えられます。
リモコンのエラーが頻繁に出る
また、給湯器に生じている故障や不具合は、リモコンなどからも確認することができます。使用している中で、違和感を感じるようであればリモコンを確認してみましょう。なお、リモコン上でみられる不具合と、修理・交換の基準は下記の記事にまとめていますので、併せてご覧ください。
「故障かな?」と思ったら確認しよう。給湯器のエラーコード一覧
お湯が急に冷えたり、戻ったりする
浴室などでお湯を使っている最中に、シャワーやカランから出るお湯が、急に冷水に変わってしまうことを「冷水サンドイッチ現象」といい、これ自体は故障ではありません。
しかし、一度出た冷水がずっと温まらないというケースはガスの供給や給排水吸う排水に問題が起こっている可能性が考えられます。
なお、給湯器の使い始めよりお湯が出なくなったり、冷水が温まるまでに長い時間がかかるというケースであれば、給湯器の経年劣化による故障が疑われます。こうした場合は、交換を検討しましょう。
給湯器本体に、サビや水漏れが起きたり異臭がしたりする
給湯器のサビで注目すべきなのは排気口周り。排気に含まれる水分によって目に見えるほどのサビが生じている場合は、内部までサビが侵食してしまっていることがあります。
また、給湯器の配管まわりは排気口周辺から、水が滴り落ちるように漏れているようであれば、熱交換器や配管の破損が疑われます。
給湯器から、鼻をつくような刺激臭がある時は、ガスの不完全燃焼が疑われます。この状況を放置すると、健康被害や火災につながることがあります。
住まいや給湯器の種類によって交換費用は異なります
戸建ての場合
戸建てに設置されている給湯器を交換するために必要な費用は7万〜25万円ほどとなります。この価格には、給湯器本体費用と工事費用が含まれ、多くの場合給湯器の種類によって価格は上下します。
なお、戸建の場合選択できる給湯器の種類とそれに対応する交換費用の相場は以下の通り。
壁掛けタイプ
給湯専用 | 7〜13万円 |
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オート | 11万〜21万円 |
フルオート | 11万〜22万円 |
据置きタイプ
給湯専用 | 10〜13万円 |
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オート | 13万〜17.5万円 |
フルオート | 14万〜19万円 |
浴槽隣接タイプ(エコジョーズ)
オート | 14万〜17万円 |
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フルオート | 16万〜19万円 |
マンションの場合
マンションの給湯器の変更にかかる費用はおおよそ8.5万〜32万円。
こちらも本体費用と工事費用がセットになった価格です。
マンションの場合に選択できる給湯器の種類と価格は以下の通り。
マンションでは、PS(パイプスペース)に設置するものと、ベランダの壁面に設置するものの二つに分かれます。
PS標準設置タイプ
給湯専用 | 8.5万〜15万円 |
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オート | 15万〜20万円 |
フルオート | 16.5万〜21万円 |
PS標準設置タイプ(エコジョーズ)
オート | 25万〜30万円 |
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フルオート | 28万〜32万円 |
ベランダ設置タイプ
給湯専用 | 7.5万〜13万円 |
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オート | 14万〜20万円 |
フルオート | 15万〜21万円 |
ベランダ設置タイプ(エコジョーズ)
オート | 15万〜21万円 |
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フルオート | 17万〜33万円 |
給湯器の修理&交換の依頼の仕方
まずは不具合と機種の確認
給湯器の修理や交換を依頼する前に、まずはどういった問題が生じているのかを把握することが大切です。「お湯が出ない」、「もしくは頻繁にお湯が水に変わってしまう」といった直接的な困りごとであれば、いつ頃からどのくらいの頻度で起こっているのかを伝えられるようにしましょう。また、具体的な不具合の内容や原因がわからない場合は、リモコンなどのエラーメッセージの内容を確認するのも良い方法です。
さらに給湯器の型番やタイプ、号数なども控えておき、依頼時に伝えられるようにするとスムーズな見積もりや修理・交換につながります。
修理の依頼先
購入してまだ日が浅い給湯器の場合は修理で状況が改善することがあります。
戸建の給湯器の修理を依頼する時は、設置を依頼したハウスメーカーもしくは、給湯器のメーカーに連絡をしましょう。また、ガス会社などに連絡をしても対応してもらえます。
マンションの給湯器修理は、大家さんやマンション管理会社に故障内容と修理を依頼したい旨を連絡しましょう。なお、こうした連絡先は賃貸契約書などに明記されていますので、確認しておきましょう。
交換の依頼先
給湯器の交換は、水廻りの設備交換などを専門とする業者に連絡するのが最も堅実な方法です。ただし、マンションでは先述した賃貸契約書などに、個人での設備交換ができないとの記載がされていることがありますので、内容を確認するか大家さん、管理会社などに確認を取ってから交換の依頼をするようにしましょう。
「ポチッと住まいる」では、インターネット上で給湯器の交換見積もりを行うことができますので、皆様のお住まいでの交換費用をしっかりと把握した上で交換依頼が可能です。
給湯器の見積もり依頼フォームはこちら
まとめ
毎日のお風呂やキッチンでの水仕事で利用する給湯器。不具合を感じたらすぐに修理や交換を依頼したいものです。給湯器の交換に必要な時間はおおよそ半日〜1日程度(ただし、設備の在庫状況などによって日数は異なります)となっています。まずは落ち着いて、状況を把握し、修理・交換の依頼を行うようにしましょう。